基本情報

「a / an / the」はいずれも「冠詞」に分類されます。 「固有名詞」や「不可算名詞」を除いて、「名詞の単数形」には原則として「冠詞」が必要となります。 「a / an」は不定冠詞、「the」は定冠詞と呼ばれています。 冠詞の付け方は、大まかに以下のように分類されます。

a/anとtheの違い



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aとanの使い分け

「a / an」は「1つの」などの単数を表しており、数えられる名詞(単数形)の前に付けます。 「a / an」の後に続く単語を発音した場合に「あ、い、う、え、お」から始まる単語であれば「an」がつき、 それ以外の場合は「a」がつきます。注意するのは「綴り」ではなく「発音」だということです。 例えば、「りんご」は「アップル」で「ア」から始まっているため「an apple」となるのに加え、 「正直な」を意味する「honest」は「オネスト(άnəst/ɔnəst)」と発音し、「オ」から始まっているため 「an honest man」のように「an」を使います。

an apple
a friend
a car
an honest man

aとtheの使い分け

aとtheの違いは、会話をしている人の間に共通認識があるかどうかです。

a/anとtheの違い

つまり、話し手と聞き手の両方が同じものをイメージできる場合には、 「そのりんご」というように範囲を特定するために 定冠詞「the」をつけます。 同じものをイメージできないような「どれでもいいから1つ」という場合は、不定冠詞「a」をつけます。

I eat an apple.
私はりんごを1つ食べます。

I eat the apple.
私はそのりんごを食べます。

名詞の複数形

不定冠詞「a」は、単数を表すものなので、複数形につくことはありません。 話し手と聞き手の両方が知っているものには、共通で認識しているものを限定するために、 「複数形」であっても、定冠詞「the」をつけることがあります。

I have cars.
私は何台か車を持っています。

I have the cars.
私はあれらの車を持っています。

総称表現としての複数形

そのジャンルの全てのモノを表す「総称表現」として名詞を使う場合には定冠詞をつけません。 総称表現とは、例えば、特定の「その犬」と限定せずに、「全ての犬」「犬全般」というような表現です。

I like dogs.
私は犬が好きです。

集合名詞

集合名詞は同じ種類の人や物を表す名詞で、 「単数形として扱う場合」と「複数として扱う場合」の両方があります。 集合名詞も、無冠詞で使う場合には範囲を限定しない集合を示し、 定冠詞「the」をつけると範囲を限定する効果があります。 集合名詞「people」を使った使い分け例を以下に示します。

He called for people to vote.
彼は人々に投票を呼びかけた。

The people who live in my town are very friendly.
私の住んでいる街の人々はとても親切です。

集合名詞は他にも「family」「team」「committee」などがあります。 不定冠詞「a」をつけたり、 定冠詞「the」をつけたり、複数形にしたりすることができます。

I have a family.
私には家族がある。

The family are all artists.
その家族は全員芸術家です。

A(複数形名詞) of B

「A (複数名詞) of B」について、 Aが無冠詞の場合は「AはBを構成する一部分」を表します。 Aに定冠詞を付けると「AはBを構成する全てのもの」を表します。

We are members of the group.
私達は、そのグループの一員です。

We are the members of the group.
私達は、そのグループのメンバー全員です。



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