仮定法とは
「仮定法」は、現実の事実に反する事柄を表す表現です。
「もし~なら」「もし~だったら」という「仮定」を表す用法で、
現在の事実に反する場合は「仮定法過去」、過去の事実に反する場合は「仮定法過去完了」を使います。
さらに、「あの時〜だったら、今頃〜だったのに」という表現をしたい場合には「仮定法過去」+「仮定法過去完了」を使います。
なお、「仮定法」ではない通常の表現を「直説法」と言います。
「仮定法過去」の表現
「仮定法過去」は、現在の事実に対する「仮定」を表します。
「If + 主語 + 動詞の過去形、主語 +助動詞の過去形(would/could/should/might等) + 動詞の原形」の形で使います。
「動詞の過去形」が「be動詞」の場合には、主語がIやheの場合でも「was」ではなく「were」を使います。
If I had enough money, I could buy a new house.
もし十分なお金があれば、新しい家を買えるのに。
→「お金がないので新しい家が買えない」という現在の事実に対する仮定。
「仮定法過去完了」の表現
「仮定法過去完了」は、過去の事実に対する「仮定」を表します。
「If + 主語 + had + 動詞の過去分詞、主語 + 助動詞の過去形(would/could/should/might等) + have + 動詞の過去分詞」
の形で使います。
If I had had enough money then, I could have bought a new house.
もしその時十分なお金を持っていたら、新しい家を買えたろうに。
→「お金がなかったので新しい家が買えなかった」という過去の事実に対する仮定。
「仮定法未来」の表現
「仮定法未来」は、未来に対する「仮定」を表します。
・If+主語+should+動詞の原形, 主語+would+動詞の原形/もしくは命令文
または
・If+主語+were to+動詞の原形, 主語+would(could, might, should)+動詞の原形
の形で使います。
If you should have any questions, just let me know.
もし何か質問があれば、すぐに知らせてね
「仮定法過去」+「仮定法過去完了」の表現
「仮定法過去」+「仮定法過去完了」の表現は、「あの時〜だったら、今頃〜だったのに」という表現方法です。
「If + 主語 + had + 動詞の過去分詞、主語 +助動詞の過去形(would/could/should/might等) + 動詞の原形」の形で使います。
If I had had breakfast, I wouldn't be hungry now.
もし朝ご飯を食べていたら、私は今空腹ではないだろうに。
「I wish + 仮定法」の表現
「I wish」は、事実に反する内容を述べる「仮定法」が続く場合に使う表現です。
「仮定法」では「助動詞の過去形」を使うことになりますが、その場合に
「仮定法」なのか、「過去の事実」なのか、区別がつきづらくなってしまう場合があります。
例えば、
If I could fly in the sky ~
もし空を飛ぶことが出来たら、〜
のように、明らかに「あり得ない」内容であれば「仮定法」とわかりますが、
If I could buy a new house ~
もし私が新しい家を買うことが出来たら、〜
であれば「仮定法(事実に反する)」か「直説法(過去の事実)」かが区別しにくくなります。
なので「I wish」を使うことで「この先は、事実に反する(確率的に低い)内容だ」と「予告」することが出来ます。
「If only + 仮定法」の表現
「If only」も「I wish」と同じような表現で、この先は「仮定法(事実に反する内容)」が続く場合に使います。
「If only」は「I wish」よりも強い願望を表します。
If only I were more gifted.
私にもっと才能があればなあ。
「as if + 仮定法」の表現
「as if + 仮定法過去」で「まるで〜のように」という意味になります。
He talks to me as if he were my father.
彼はまるで父親かのように私に話す。
また、「as if + 仮定法過去完了」で「まるで〜だったかのように」という過去を表す表現になります。
She looks as if she had been sick.
彼女はまるで病気だったかのように見える。
文法のページへ英作文のページ(初級)へ英作文のページ(中級)へ無料の「基礎から始める瞬間英作文アプリ」を使って英文をチェックしよう